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歌人が贈る、こころの処方箋🗻第二句

日常

[瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の
われても末に あはむとぞ思う]

訳:浅瀬の流れが速いので、岩にせき止められる急流が二つに分かれても、また合流するように、今は二人別れていても、将来再び逢おうと思うのです。

こちらは崇徳院の歌になります。

川の流れが速いので岩にせき止められる急流が、また合流しようとするように、二人はまた逢える。という、なんともお互いが惹かれ合うような、ほとばしる恋の歌です。

春になり、それぞれの路を歩き始めた頃だと思います。

離れ離れになってしまった恋人もいるでしょう。
また、故郷から巣立っていき、ばらばらになった友人たち。

でも、それぞれが人生という川を流れ、様々なものを吸収し、より一層成長した姿でまた逢える時があると信じています。

恋の歌ではありますが、誰かを想う気持ちがその人たちの間にある限り、惹かれあい、再び逢うことが出来るでしょう。

いつか、想い合う方々と再会する日を願っております。