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お年寄りの方へ

お年寄りの精神科・心療内科

お年寄りの精神科・心療内科

退職後、時間を持て余すことがストレスになってうつ病に

退職前の60代男性のEさん。仕事を退職したら今まで出来なかった旅行に行くなど、これからの人生を充実したものにしようと楽しみにしていました。
退職後しばらくは仕事のない生活を楽しんでいたのですが、3ヶ月~半年経った頃、家族がEさんの様子がどうもおかしい事に気づきました。
いままでは散歩に行ったり、たまにゴルフ、釣りなどをしていたのに、いつの間にか外出せずに部屋で寝ているようになったのです。
「たまには外に行ったら?」と言っても「寝ている方が楽」と言って部屋でゴロゴロしていており、起きてくるのは食事の時だけです。ごくたまに外に出かけても、普段寝てばかりいるので体力が落ちてしまっているため、すぐに疲れてしまい、家に帰ったらまたすぐに横になってしまいます。
見かねた家族が脳に異常があるのではないか、と脳外科に連れて行きましたが異常は見つからず、精神科を受診することになりました。

うつ病

当院院長は認知症を疑い心理テストを行いましたが、認知症ではなく何をするにもやる気がでない等の症状からうつ病と診断しました。
Eさんの場合、食欲不振と運動不足から体力が低下しており、生活指導を受け入れられる状態ではなかったため、薬物療法から治療を開始しました。
お年寄りの薬物療法は副作用による転倒などが怖いので、副作用が少ない、じわじわ効いてくる薬を選択しています。Eさんの場合は薬を飲み始めて2、3週間たってきた頃から少しずつ動けるようになってきました。
また、「このままではちょっとまずいな」という心の変化が起き、食欲も少しずつ出てきました。
食事量が増えると体力も戻ってきますので、だんだん動けるようになります。すると、何であんなふうにゴロゴロしていたのだろうと思うようになってきます。
Eさんには「仕事を退職したことで時間を持て余してしまい、それがストレスになってうつ病になったと考えられます」と伝えました。
今では週3回テニスに通い、ウォーキングなども楽しみながら活動的に生活されています。


より良い歳のとり方をするために「生活の楽しみ」を見つけよう

大宮周辺のお年寄りの方で精神科・心療内科を受診される方は、うつ病、認知症、アルコール依存症などの方が多いようです。
症状としては、思考が止まったように感じる、集中力が続かない、体を動かさなくなる、お風呂にも入らなくなるなどです。
男性に多いのは、いままで仕事一筋でやってきて、退職したとたんに急にやる事がなくなりうつ病になったり、脳への刺激がなくなって認知症になってしまうことがあります。

幸せなお年寄り夫婦

男性にとって仕事は生き甲斐でもありますが、ずっと仕事を続けるわけにもなかなか行きません。仕事に変わる別の生き甲斐を見つけにくい人は心の病気になりやすいので、そうならないためにも性格に合った趣味を見つけて、楽しんでいただきたいと思います。


女性はむしろ反対です。

旦那さんが退職すると、いままでやっていた旦那さんが仕事に行くための準備などをしなくてよくなるので、ずっとやりたかった趣味を始めたり遊びに行ったりと開放的になることが多いです。一方で、旦那さんが退職してずっと家にいることにストレスを感じる人もいます。
いままでは日中には自分の時間があったのに、旦那さんがずっと家にいて、「お茶を入れてくれ」など、あれこれ口やかましく言ってきます。それがストレスになり、アルコール依存症になったり、うつ病になったりすることもあるのです。旦那さんにいろいろ言われても、気にしないで好きなことをやっていく姿勢も、病気にならないためには大切です。

お年寄り夫婦

男性、女性に関わらず、より良い歳のとり方をするためには、「生活の楽しみを見つけようとする日頃の心がけ」が必要です。
女性には月経周期があるので、正常な状態であっても精神が不安定になりやすい時期があります。さらに、そこに過度のストレスが加わると非常に精神のバランスを崩しやすい状態になります。
気になる症状がありましたら、ぜひ早めにご相談ください。