歌人が贈る、こころの処方箋🗻第一句
日常[春]出逢いと別れ。または旅立ちの季節になりましたね。
初めましての今回、様々な世界へ踏み出そうとしてる方などに、この詩を贈りたいと思います。
[わたの原 八十島かけて こぎ出でぬと
人には告げよ あまの釣船]
訳:大海原に浮かぶたくさんの島々を目指して漕ぎ出していったと、人に伝えておくれ。漁師の釣り船よ。
「わたの原」は大海原という意味です。
島々を通り抜けながら大海をゆく時はどれほど孤独で不安になるのか。
その思いを小さな釣り船に託そうとしているのです。
今は旅立ちの季節です。桜の海へ漕ぎ出して行く人々。または広い大海で舵を切り続けている人々もいるでしょう。
大海原では孤独で不安になるでしょうが、大丈夫です。皆さん一人でも、大海原にはそれぞれの舟が浮かんでいます。
孤独や不安でも、皆んなそれぞれ進んでいるのです。