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歌人が贈る、こころの処方箋🗻第五句

医療コラム

[村雨の 露もまだひぬ まきの葉に
霧立ちのぼる 秋の夕暮れ]

訳:にわか雨が降ってきて、その雫もまだ乾ききらない杉や檜の葉に、霧が立ちのぼっている秋の夕暮れだなあ。

寂蓮法師の歌です。
お久しぶりの歌人が贈る、こころの処方箋です。
皆様、台風などが度々発生しておりますが、体調などは崩しておられませんか?
台風で雨など降っておりましたね。

水の豊かな日本では、雨にまつわる語が多いです。
春は「春雨」夏は「五月雨」冬の「時雨」というように。
「村雨」は激しく降ってすぐに止む、にわか雨で特に秋から冬にかけて降る雨です。

今の時期は台風で雨が降ったりします。
ですが、そのあとは夏の名残の木々の緑に露が潤んで光ってる見え、霧が立ちのぼり再びモノトーンな世界になる。そんな秋の夕暮れです。
秋の夕暮れは美しいですよね。

皆様も気圧や、まだ続く残暑で体調が思うようにいかない時もあると思いますが、美しい夕暮れを目にした際やフッと感じる風の涼しさで、秋を感じてみたりするかもしれませんね。
まだまだ残暑が厳しいですが、どうか皆様ご自愛下さい。